2012年5月24日木曜日

コロンビア論

「好きな国はどこですか?」
よく聞かれる質問だ。迷ってしまう。
しかし、コロンビアを訪れた後は違う。
即答できる。
「コロンビアだね。」

この国、特に有名な観光名所はない。
その上、コカインの生産地で有名で治安もすこぶる悪い。
「え?じゃぁ何がいいの?」と、聞かれても正直わからない。

この国は毎日違う。
これと言った特徴を言えないほどに多種多様。
首都ボゴタの新市街に行けば驚くような金持ちエリアがある。
かと思って旧市街に行くと浮浪者が車の往来の激しい道の中央
で立ちションしている。こんな国いままで無かったのだ。
コロンビアに向かう前に治安の悪さからかなり情報収集したが、
ろくな情報が出てこない。
名著「地球の歩き方」に至っては南米でも4番目にデカい国だと
いうのに、20ページしかないしその上首都の街の地図すらない。
載ってるホテルは1泊1万円以上だし、来るなと言ってるとしか
思えないような内容でビビりまくっていた。

そんな中コロンビアに到着し、バスターミナルで飯を食っている
と、隣のテーブルのコロンビア人がいきなり自分たちのテーブル
にお金を置き、「エンジョイ コロンビア」的なことを言って
去って行った。。。
その次にボゴタで道を聞いたおばちゃんは30分以上の道のりを
バスで一緒に案内してくれたし、カリで会ったおっさんは丸1日
市内を付きっ切りでガイドしてくれた。
そうかと思えば一緒に旅してた友達がちょっと離れた隙にナイフ
強盗に囲まれ財布を盗られている。
反政府運動をすると政府に殺されるから政府はマフィアだとか
市民は言ってるし、コカイン一大生産地だから本物のマフィアも
いるし。土日はすべての商店が閉まって人通りがなくなり路上に
残るのはホームレスと野良犬だけでバイオハザードにしか見えない。
この国まじで意味が分からないのだ。いい人に会った時のいい人
具合が半端じゃないし、悪人に会った時の悪さも抜かりない。
そんな中普通に生活しているコロンビア人。夜は家族みんなで
クラブで踊り狂っていたりする。

更にこの国、美人大国である。
デカいショッピングモールに行くと「美人以外入店禁止ですか?」
と問いたくなるほど美人しかいない。しかもふつうフランス美人
とかだったら背が高くてスラッとして色白金髪お姉ちゃんとかを
想像できるが、コロンビア美人はあらゆる角度の美人尽くしで、
金髪白人や黒髪オリエンタル、ナイスすぎるバディな黒人が全て
コロンビア人だからすごい。

そんな意味不明国家コロンビアを好きな旅人は多く。
あの国をどう表現するかを何度も語り合った。

本来混ざることのない水と油がきれいに混ざった国だとか

○○人と言うと少しはイメージが湧くものだけどコロンビア人
についてはうまく言えないとか。

カオス(混沌)の一言だとか

恐らく何度コロンビアに行っても印象は違う物になると思う。
南米を旅してもコロンビアに行かない旅人は多い。
しかし、コロンビアは最高に楽しい国なので是非!!


最後に、コロンビアのボゴタに最高の映画館がある。
世界で2番目のスクリーンサイズを誇るIMAXシアターで、
スクリーンの高さが約30m(ビル8階建て相当)と規格外のサイズだ。
更に360°スピーカーが40個以上設置されて凄いことになっている。
チケットオフィスで「お勧めの席をお願い」というと想像以上に
後ろの席を指定されて不安になるがそこで大丈夫ですw
場所はPlaza de las Americasというショッピングモールの中。
隣に映画館があって間違えやすいがお目当てのIMAXはモールの
奥の方にあるのでお気をつけて。

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