2011年10月28日金曜日

スコッチウィスキー巡礼②

需要少な目の記事ですが楽しかったから更新。

いよいよメインの蒸留所巡り。
朝一でボウモア蒸留所に向かう。 。


予定時刻を過ぎても参加者がなかなか集まらないため
なんと参加者は俺一人だけ。
おかげで、普段よりゆっくりめに喋ってもらって
しっかり理解できた感じ。

このボウモア蒸留所がアイラ島でもっとも古くから
ウィスキーづくりを続けている蒸留所だそうな。
でも、なかには一回つぶれて復活したりといった
蒸留所もあったりするので、最古という定義が難しかったり。
蒸留所内ではちょうど麦を泥炭を使って乾燥させていたりと、
まさにアイラウィスキーの肝となるような工程が行われており、
大興奮しきり。
麦芽を攪拌、管理する人

ピート(泥炭)焚き付け中

窯の上部で麦芽の乾燥と燻し行程

見学終了後にはアイラウィスキーの概要的なDVDが
日本語字幕付きで上映されるので最初の見学にピッタリでした。

その後はキルホーマン蒸留所へ。
キルホーマン

ここはアイラ島でもっとも新しい蒸留所。
バス停からはかなり遠く、ヒッチハイクで到着。
なんだか慣れてきたかも?
しかし、帰りはかなりの大雨の中歩かなくては。。。
そんなの嫌なので、蒸留所内にいるお客に
「ねぇ、次どこ行くの?乗せてくんない?」
みたいな、ストレートな質問をぶつけてみると。
「OK」
と快く返事が。
しかもそれはスコッチウィスキーの中でも最も有名な
グレンフィデックのスタッフたち。
現在、アイラウィスキーの蒸留所巡り中だそうです。
そのまま、そのツアーに混ぜてもらってキルホーマン、
ブナハーブンと一緒に見学。
キルホーマンではなんと蒸留したての0歳ウィスキーを
特別に試飲させてもらえました。

グレンフィデックスタッフに説明中

0歳ウィスキー。麦の香りが強い

これもチームグレンフィデックのおかげです。

続いてブナハーブンでも、試飲には出さないような
16年熟成のウィスキーを出してくれたりと、
かな~りラッキーな状態に。
かなり奥地にあるブナハーブン

日本に帰ったらフィデックを一本飲もう。
しかも後で気づいたけど見学費もタダになってたし。

翌日はバスでラガブーリン、アードベッグ、ラフロイグ
を見学。ラフロイグは見学時間の都合で試飲だけに。
行きのバスで出会ったフィンランド人学生3人組と
1日行動を一緒にした。

ラフロイグ蒸留所

実際ピートを窯にくべてみる

各蒸留所の見学者記帳を見ても北欧系が断トツで多い。
北欧人は相当のウィスキー好きみたい。
かなりつたない英語でウィスキー談義で盛り上がりました。

翌日はレンタカーで島内を見学。
の前に、朝一でジュラ島へフェリーで車ごと移動。
ジュラ島唯一の蒸留所を見学して、ジュラ島内も観光。
町のメインストリートを大型車両が低速で移動中のため
なかなか進まない。

メインストリートに大型車両(ハイランド牛)。
怖くてクラクションならせない

なんとかアイラ島に戻って
牧場としか思えないのにアイラオイスターと書いた看板を
見て行ったら。牧場の中で牡蠣の養殖をしており、
その場で殻をむいて食べさせてくれる。しかも1個50ペンス
で激安。腹いっぱい食べてしまった。

50ペンス牡蠣

アイラ島はバードウォッチングの聖地でもあるとか。
素人はなかなか楽しめない

アイラ島の有名な崖っぷちで飲んでみました。

夜はそのまま車中泊、アイラ滞在中唯一の晴れ日だったので
光害のないポイントまで移動して星を見る。
とんでもない量の星で、天の川?が。。。
それを眺めながらウィスキーを飲んで就寝。

翌朝は港の駐車場に車と鍵を置いてそのまま移動。
車は後で取りに来るらしい。
そのままキャンベルタウンへ移動。
宿を探すもオフシーズンのためかどこも泊めさせてくれない。
最後に行った宿の、どうみてもアンジェラって顔じゃない
アンジェラおばさんがほかの宿に電話して交渉してくれた。
しかし、そこは一度断られている。無理だと思っていたら
なんとOKの返事が。恐るべしアンジェラパワー。
なんとか宿をゲットして一安心。
ついに、マイフェイバリットウィスキー
スプリングバンクへ。ドキドキしながら行くと
今回も俺一人。かなりラッキー。
蒸留所自体はメンテ中で残念ながら蒸留風景を見る
ことはできなかった。そのかわり、まず見ることのできない
ポットスチル(蒸留器)の中を見せてもらったりできたので
逆についていたのかもしれない。

スプリングバンク蒸留所

バンクと言ったら3連蒸留器

ポットスチルの中(グレンガイル)

その後は街中をふらふらと歩いて見学。
時期はもうハロウィーンなのでこんな子たちが。。。

トリックオアトリート!!

これなんてお化け?

好きなウィスキーの蒸留所巡りはこれで終了。
それぞれの蒸留所でわずかに香りが違ったりと
そこに行かないとわからないものが楽しめたし、
いろいろな人に助けてもらったりして良い旅だった。
最後はグラスゴーに戻ってBREWDOGで締め。

2011年10月21日金曜日

アイラ島蒸留所巡り①

スコットランドはアイラ島を目指します。

と言っても、ドコそれ?何があるの?って人が多いはず。
スコッチウィスキーにはハイランド、ローランド、スペイサイド、
アイラ、キャンベルタウンと5種類の特色持つ地方に分かれています。
その中でもアイラは特に個性的なテイストを持つウィスキー。

で、そのアイラウィスキーを作っているのがアイラ島!!
ウィスキーマニアなら一度は憧れる場所であったりします。

そんな訳で来ちゃいました!

グラスゴーからバスに揺られて4時間。
ケナクレイグ港で船に乗り、揺られること1時間半。

船で一路アイラ島へ

アイラ島が見えてきた!

ついにアイラの地を踏みしめました。

しかし、雨。かなりの。。。

とりあえず港のチケットセンターで
島の中心地に向かうバスの時間と場所を聞くと。

「今日は日曜日だからバスはないぜ!」

って。。。近くには高そうなホテルしかないし。むり。
どうすりゃいいの?って聞いたら。

グッと親指を立てて
「ヒッチ!!」

おぉう、人生初のヒッチハイクが強制的に決定されました。

でも、まだちょっとドキドキなのでここは姑息に、
バス停の前に立って通り過ぎる人にわざとらしく
「この次のバスって何時ですか?」
なんて、わかりきっている質問をしてみます。
それで答えてくれた人と一緒にタイムテーブル見て。
「日曜日は走ってないな。。」
なんて感じになり、

「どうすればいいの?」
なんて困り切った顔で聞いてみると。。。

「ついてこい、乗せていってやる。」 と。

なんてことが起きたらいいなぁ。
なんて妄想しながらやってみました。

結果は、一人目でその通りに行った~!!
しかも乗せてくれた人、ブナハーブン(蒸留所)の職員だった~。
「日本人は結構来るなぁ。」
なんて話をしながら、ボウモアという
アイラ島の中心街に送ってもらえました。マジありがたい。

町に着いた後は聞いていたB&Bに突撃。

ピンポーン!!
。。。。

ピンポンピンポーン!!

。。。。。。

返事がない、ただの留守宅のようだ。。

マジかー!!雨はさっきよりも振り強くなってるし
暗くなり始めてるし、結構泣きそう。

しばらく待ってみたけど一向に帰ってくる気配なし。
困ったときはRPGよろしく、酒場に行って情報収集。
近くにあったボウモアホテルのBARに行って聞き込みです。
一緒にちびちびビール飲みながら聞いてみたら。

よし!俺に任しとけ!とばかりに近くの
B&Bを片っ端から一緒に回ってくれました。
でも、満室だったり、留守だったりでなかなか無い。
そしたら、
「そうだ、あの家がある!!」
と、電話して予約を取ってくれました!!

それは完全な民家で看板も何にもなくて絶対わからない。

見た目は完全に民家

でも、ボウモアの街中で朝食なし、25ポンドとのこと。
即決。
1泊30~40ポンドを覚悟してきたので激安です。

一緒に回ってくれたおっちゃんにお礼を言い、ようやくチェックイン。
普段は普通に使ってそうな部屋を貸してくれるみたいです。

さっそくぐちゃぐちゃになっちゃった。

もうすっかり暗くなり、体も冷えているので
ボウモアホテルの1階にあるレストランへ。

ここではお目当てのアイラ島の生牡蠣をさっそく注文。
アイラ島では生牡蠣にウィスキーをかけて食べるそうで、
さっそくトライ。

ボウモアウィスキーをかける。

ウィスキーで牡蠣の生臭さがなくなり、甘みが引き立ちます。
うま~。しかも、殻に残ったウィスキーをすすると
塩味といい感じでこれもウマい!!
ゆっくりと2個食べた後は
体を温めるべくシーフードシチューを。

シーフードシチュー。

これも、アイラで取れたてのシーフードをこれでもかと
使ってあり、大変満足。
イギリスらしく付け合せに大量のフライドポテトが着いていたので
シチューだけで満腹です。
すっかり気分良くなったところでウィスキーを飲んで就寝。
翌日からは本格的な蒸留所巡りへ。

ボウモア蒸留所を眺める。

2011年10月15日土曜日

スコットランド!

スコットランドにやってきました!!
10月も半ばのスコットランドなんぞ、さぞ寒かろうと、
ナポリでパチモン防寒着を準備してやってきましたが、
思ったほど寒くない!

と、思ったのもつかの間、翌日からは雨が降り続け一気に気温が下がり、
防寒着があってよかったよ~。

まずはエジンバラに来たのですが、スコットランドの京都
なんて言われるだけあって町並みが古くていい感じです。

エジンバラ城。

ちょっと小道に入るとこんな感じ。

大陸側のヨーロッパだと乾燥気候のためか建物が古くても黒く汚れてるだけだったりしますが、
ここは雨の国スコットランド。古い建物はわずかに苔むしていい雰囲気を漂わせています。

雨が映える。

だがしかし!スコットランドに来た最大の目的は。当然スコッチウィスキーのため。
ということで、英国でも10本の指に入るといわれるパブへ。

お店の看板からしてステキ。

入り口に、ノーフォトの文字に続いてノーバックパッカーと書いてあったので入るのに躊躇。


まさかの門前払いか!?

へこたれずに、入ってみるとそこは夢のような世界。
観光客には知られてないらしく、地元民ばかりです。
そこでビールやウィスキーを堪能しながらワイワイして大満足のスコットランドデビュー。

エジンバラに行かれた際にはぜひ。

翌日は、街中をふらふらしてたら登ってみたくなるような丘が遠くに見えたので登りに。

登ってみたくなるような丘。

ぐんぐん登っていきます。

思いのほか丘の先が山になってて、1時間以上かかってしまいました。

丘を登ったその先にはおかわりが。。。

でも山頂では、久々の達成感と絶景と突風が待っていました。。。

着いたどー!!

街から徒歩圏内でこの風景。

まさかの近場にスコットランドを存分に感じさせるポイントがあり。
これからのスコットランドに期待が否応にも高まります。

エジンバラには、スコッチウィスキーエクスペリエンスなる施設があり。
当然そこにも行きました。ウィスキーの作り方の説明がメインですが。
スコットランド各地のウィスキーの説明を受けながら試飲。
そしてその試飲ルームがもの凄いことに!!

世界中のウィスキーコレクションがずらり

ちらっと見ても凄いオールドボトルが置いてあったり。

という感じで、飲んでるウィスキーよりも後ろに飾ってあるウィスキーに
興奮してたり。。。

そうそう、エジンバラには無数にベンチが置いてあったりするんですが、

公園にポンと。

街中にもポンポンと。

ベンチにはなにやらプレートが貼ってあります。

ベンチに貼ってあるプレート

なんだろうと思い読んでみると、私たちのお母さんへ、とか愛する妻へ。
みたいな内容が書いてあって、故人をしのぶメモリアルベンチみたいになってます。
ベンチ代+αを寄付することで設置できるようで、
眺めのいい場所に置いたり、故人の好きな場所に置いたり出来るそうです。
それに座りながらプレートを見るとどんな人だったのかとふと考えてしまい、
しんみりした気持ちに。。なんだかステキなシステム。

中にはスコットランド紛争で4歳で亡くなった兄弟へ向けたものも。。。

でも、母親向けのメッセージは多いのに
父親向けがなかなか見つからないのは何で?(笑)


しばらくエジンバラでゆっくりした後はグラスゴーへ。
グラスゴーはこの次の目的地への繋ぎ位に考えていたのですが、
次の目的地であるウィスキーの蒸留所が土日見学できないとわかったために
足止めを食らうことに。先に調べとけよ俺。。。

ということで生まれた時間を有効活用すべく、せっかくのスコットランド、ハイランドなので
トレッキングへ。調べると、近くのグレンコーなる場所が素晴らしいスポットのよう。

翌日、グレンコーに来てみました!

ただただ何もなく、ただ雄大。

でも、バスにここで降ろされてひどく不安だったり。

これがハイランドか。と思わせるような今までにない景色。
ほんとに地球ですか?と思わせるような場所もあったりと、
絶景である上に、ほかに見ない景色を味わえるのがスコットランドのようです。

永遠に広がる湿地帯。

はしゃいでみました。

ただし、今日も雨!! しかも結構な。
前日に、レインコートのズボンを買っといって本当に良かった。
上は、タイで買ったポンチョがようやく役に立ちました。
一日、歩き回って景色を見ながらウィスキーを堪能。
大満足。

至高の一杯。

降臨してみました。

でも、途中からとんでもない雨に。
遠くに見えたホテルに避難。
冷え切った体をホテルのバーで温めます。

ポツンとあるホテル。

最高にうまかったアイリッシュコーヒー。

ホテルであったグラスゴー住まいのおばちゃんから
BrewDogっていうビールがめっちゃうまいパブがあるわよ!!
って教えてもらったので、翌日さっそくそこへ。

うめぇ~!!!!

BrewDog店内。イギリス各地にあります。

ここでこれまでのビールランキングが変動。
一位にいたチェコビールに並びました。
というか日本でもBrewDogのボトルが500円くらいで
手に入るみたいなのでぜひ飲んでみてほしい!!
 BrewDogはイギリスのビールがイマイチなことを残念がった
若手(23歳!?)弁護士が立ち上げた新進気鋭のスコットランドビールだそうです。

 結局BrewDogを知ってからはほぼ毎晩通ってしまった。
金曜の夜は激混みで、知り合ったグラスゴー3人組と意気投合。
めっちゃ盛り上がってそのまま3軒も梯子してしまった。。。

3軒め。一人脱落。

 お次はいよいよアイラ島とキャンベルタウン→