2012年1月12日木曜日

ロライマトレッキング

ベネズエラ2大見どころの一つ
エンジェルフォールを失意のうちに制覇。

お次は、コナンドイルの小説。
「ロストワールド」のモデルになったといわれる。
ギアナ高地、テーブルマウンテン。
ロライマ山登頂ツアーだ。

しかし、ロストワールド読んだことない。
帰ったら読みたいと思う。

起点となるまち、サンタエレナ=デ=ウアイレンで
5泊6日のツアーをお申込み。
その時、3択を迫られる。

①ガイド、飯、ポーター付き   28,000円
②ガイド、飯付き、ポーター無し 23,000円
③ガイド付き、飯、ポーター無し 18,000円

即決で②をチョイス。
ポーター無の場合、毎日自分の荷物+12㎏を
持たされることになるらしい。
しかし、体の疲れなんぞ無料なので
ここは5000円も安くなるということでこれに。
夕方にツアー参加者と一緒に必要な物などの
ミーティングを行う。総勢9人。日本人は俺だけ。
英語を喋れるのが5人もいたのでよかった。
しかし、屈強なガイジンたちは皆そろって
ポーター付きプランを選択している。
俺一人だけ。。ポーター無しだと。。

不安の中で寝袋と、マットを借りて準備。
翌朝8時に出発。
ガタガタの山道を揺られて1時間半で
登山道入り口に到着。

いざ出発

そこで簡単なランチを取って出発。
5泊6日の長い旅が始まった。

簡単なランチ
トレッキングスタート

1日目
ほとんど平坦な道を歩く。全行程12km。
ところどころにデカい岩がゴロっと落ちていて
お前はどこから来たのかと思ってしまう。
後半に入って、ついにロライマ山が見える。
が、雲がかかっていてなかなか全景が見えない。

まだまだロライマ山は遠い。

初日、ゴール。

2日目
朝は雲がなく、ロライマ山の全景を
見ることができた。かっこいい。

朝は快晴。

初日と同じような道を歩く、全行程
16~18㎞程。途中から徐々に登りに入り高度を
稼いでいく。ロライマ山の目の前でテン泊。
何度か激しい雨が降り、気温が低い。
またもや雲に隠れて全景が見えない。
Don't be shy Roraima!

休憩。
ポーターの荷物を背負わせてもらった。
40k位あるらしい、無理。

それを背負って川渡っちゃうポーター。
通称ロボ。

ロボとロライマ

2日目のテン場はステキ。

3日目
2日かけてロライマ山の麓に到着。
朝起きると昨夜出た鳥料理が怪しかったのか
周りの人間は生ける屍と化している。
夜中もゲロゲロ戻していたらしい。
昨夜の飯は俺だけ何回もおかわりした。
なんで俺はなんともないんだろうか。。。
今日は一気にロライマ山を登り、登頂する。
実は標高差は1000mなかったりするので簡単だ。
ジャングルと化した麓の登山道を進むこと
1時間ちょっとで岩壁が出現。ロライマ山だ。
過去にはフランス人クライマーなど何人もが
直登に成功しているらしい。確かにガバが多くて
オーバーハングもあまりなさそうだけど。
普通に考えてありえねぇ。クライマーおバカすぎる。

とりあえず真似事。

急な登りに入って、やっぱり荷物が重い。
俺の荷物は17㎏程だろうか、しかしその後ろを
フンフンいいながら現地ポーターは40㎏程の荷物を
背負って登ってくる。
途中、急に激しい雨が!!と思っていたら。
ロライマの涙と呼ばれる滝らしい。
過去に2時間くらい雨宿りしてたやつがいたんだぜ。
と、ジョークみたいな話を聞かされた。
ちょくちょく休憩しながらついに登頂。

休憩。

山頂到着!!

ついについた山頂は不思議な空間。

いままで見たことのないような奇妙な景色。
ロストワールドなんて言われるのもわかる気がする。
長い時間をかけて風に削られた岩はアリエナイ形と
なり、標高2800mに取り残された動植物は
進化をストップした状態らしい。

どうしてこうなった。

とりあえず今日はこのまま一泊することに。
夕食の準備中激しい雨となり、
夕食はクラッカーとスープだけに。
そのまま激しすぎる雨が一晩中続き、
ケチなオーナーのせいでテントは雨漏れしまくる。
あまり眠れぬ夜を過ごすことになってしまった。
翌朝起きるとガイドたちのテントはもっとひどかった
らしく、寝袋を絞っている。3000m近い場所で
水没キャンプとか死亡フラグすぎる。
いち早い労働環境の改善を願う。

嵐の前のテン場。

4日目
散々な夜を過ごしたため、
ガイドは目の色を変えて今夜はホテルインディアと
呼ばれる岩のくぼみを陣取ると張り切っている。
せかされながら朝一で出発。
昨夜は満室だった岩のくぼみもチェックアウト
されたのか空っぽだ。これは非常に快適そうだ。
ホテルインディアで朝食を落ち着いて取ることができた。
今日は一日ロライマ山のテッペンを散歩だ。
ガイドがいろいろな見どころスポットに案内
してくれる。しかし、天候は濃霧の上小雨と
皆のテンションをどこまでも下げてくれる。
そんななか粛々とお散歩は行われた。
天然クリスタルの散らばる小川や、
きれいな天然プール、面白い形をした奇岩
などを巡り、最後にロライマの最高地点を
めざす、途中で休憩できるようなくぼみがあり、
そこで晴れを待つが全く晴れない。
結局そこで2時間ほど待ったが晴れないため
このまま戻ることに。無念。

ヘリの破片が落ちてた。

ホテルインディアの一室。

天然プールで水浴び。

5日目
快適な一夜を過ごし、
今日は少し早く起こされて、朝の晴れているうちに
もう一度絶景スポットを回った。
今度はすっかり晴れていて、雲海の中ロライマ山の
迫力を堪能することができた。

早朝ビューポイントへ向かう。

朝日と雲海がきれい

悟れます。

ブラジル人楽しい。

集合写真。

すっかり朝の散歩に時間を使ってしまったが
そのまま急いで戻り、下山開始。
今日は全行程で一番長い一日となる。
2日めのテン場でランチをしてそのまま出発し、
夕方には1日目のテン場に着かなくてはならない。
今日は一日晴れていて、ちょくちょく振り返って
ロライマ山を眺めながらの下山となった。
4時ごろには1日目のテン場に到着。
一番遅いメンバーは3時間遅れの7時頃に到着となった。
夜、みんなでのんびりしていると、晴れたロライマ山の
向こう側から、満月が徐々に登ってきた。
みんな黙ったまま眺め続ける。
最後の夜にいいものが見れた。

ホテルチェックアウト。

何度も振り返る。

大分離れてしまった。
さよならロライマ。

葉っぱタイム中のブラジル人。

6日目
最終日、今日も晴れている。
最後のロライマ山を眺めながらのんびりと帰る。
お昼過ぎにはゴールして弁当とスイカを食べ。
用意されていたコーラを飲む。
久々の冷えた飲み物と炭酸がめちゃくちゃウマい。

ついにゴール。

帰りの車の中で、仲良くなったブラジル人と
ブラジルに行ったら泊まりに行く約束をして別れた。
天候にはあまり恵まれなかったけど
ロライマ山、かなりいいです。
独特な形状と迫力が今でも忘れられない。

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